ICT事業部 デジタル開発課 課長

T.K 1998年 入社

経験は未来への礎を築く

--これまでに多くの部署を経験されてきたと聞きました。

22年の在籍期間を通じて、もちろん部署が変わることに不安はありました。ただ、幸か不幸かそれぞれの部署で得た知識(記事の構成やライティング、校閲、著作権の知識)は全て活かすことが出来ています。経験が何一つとして無駄になっていないのは幸せなことだと思います。

入社当時に配属されたのは新聞編集。取材と原稿の執筆で毎週全国を飛び回っていました。10年経ったある日、『新アジア仏教史』のプロジェクトに呼ばれました。図書編集への異動です。本作りは新聞記者の仕事とは全く別の世界で、編集者として当たり前のことが出来なかった自分がいて悔しかった。刊行後も仏教書の制作に携わり、次にやくしん編集部で月刊誌の作り方を約1年間学びました。雑誌は締切や画像の取り扱いが全然違うんですよね。その後、著作権の担当者として図書編集に戻り、アーカイブス課を経て現在のデジタル開発課です。デジタル開発課は我が社のコンテンツをいかにデジタル媒体でモニタリングしながらユーザー様に情報を届けていくかということを模索している部署になります。紙とデジタルの違いに戸惑いを感じた部分もありましたが、インターネットを通して情報発信すると確実に反応が返ってくる。発信方法を工夫すると更に良い反応が返ってきます。試行錯誤して色々やっていくことがこんなに楽しいことなのだと。

色んなことを経験してきましたが全てに共通しているのは「文章を書く」ということでした。自分の好きなことに全てに繋がっていたので、どこの部署であってもやってけると思いました。

得たものを次の世代に伝承していく

--応募者へのメッセージを教えてください。

新入社員にも伝えていますが、まずは遅刻をしないこと、担当した業務をノートに記録すること、屁理屈を言わないこと、同僚や先輩と仲良くすること。この4つを守っていれば会社は怖くないと思います。

あとは、出版業界に華やかなイメージを持っている方、結構多いと思います。出版業界は斜陽産業ですが、売れないということを恐れずに入ってきてほしい。私達の前の世代では、編集者が読みたい本を作れば売れる、という時代があったそうです。お金や時間をかければ良い本ができるのは当たり前で、今はそれが叶わない。だったら、今できるやり方で面白い本を作ってみましょうよ。売れなくても作り続けていれば誰かが読みたいと思ってくれる。結果は簡単には出ないし、地道に積み重ねていくしかない世界ではありますが、それを長い目で楽しめる人に入ってきてほしいです。

無我夢中で掴み取った居場所

--入社のきっかけを教えてください。

大学時代は文芸サークルに所属しており、将来的には書籍の制作に携わりたいと思っていました。 しかし、私の時代は就職氷河期で出版社に入るのはとても狭き門でした。若干名の募集に5000名以上のライバルが集まるわけです。それに加えて、未経験可の募集はごく僅か。専攻が仏教史だったので仏教関係の本が作れるところを探していましたが、そんな余裕はありません。都内の出版社は全て回って、ある出版社の最終面接まで残りましたがあと一歩が及びませんでした。

そのようなことがあって、ある時に大学の掲示板で佼成出版社が二次募集をしていることを知りました。早速電話したところ、「今年は一次で集まったので二次募集は取りやめにしました」と。普通の方でしたらそこで諦めると思いますが、もう必死なわけですよ。色々と食い下がって言いましてね。では会社説明会だけでもということで話が進んで、試験と面接を受けて入社することになりました。あの時の人事の方は誰だったんだろう・・・。

後で知ったことですが、その年の二次募集は私の為だけに開いて頂いたみたいで。嫌な顔せず懇切丁寧に対応してくれました。こんな自分にも優しいんだなというところが印象に残っていますね。また、自分が学んできた仏教と少しでも繋がりのある会社ということに大きな魅力を感じました。

思い返せば自分の書いた文章を世に問いたいという気持ちが人一倍、強かったんだと思います。たった二行の修正をするかしないかで、担当デスクと深夜まで大ゲンカになったこともありました。懐かしいですね。

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