当社が運営する「ちえうみ」では、このたびPR誌『え』を創刊しました。
オリジナルの特集企画などに加え、Webメディア「ちえうみPLUS」に掲載している書評や連載記事などを再構成し、掲載します。
創刊号の特集は「宗教、これから」です。宗教はこれから衰退の一途をたどるのか、それとも分断の時代にこそ発揮される新しい可能性を秘めているのか。識者へのインタビューや「サードプレイスとしての宗教施設」の意義を探る寄稿などを通じて、宗教の未来を多面的に見つめます。
創刊にあたって
仏教において、この宇宙を貫く真理を見極める心の作用である「智慧」という一語は、きわめて重要な意味を持ちます。
私たちは「ちえうみ」のサービスを通じて、広大無辺に広がる海のごとく、尽きることのない仏教の智慧と真理の探求を目ざしてきました。
本誌『え』は、その「智慧」の「慧(え)」を誌名に掲げました。
仏教では、「智」が物事の差別相を知り分ける作用であるのに対し、「慧」は一切の事物が平等であることを悟るものと説かれています。
現代社会を生きる私たち一人ひとりが、自らの視点で「選び」「分け」「考える」ための糧となる知を届けたい――。
『え』は、智慧の海からすくいあげた一滴のしずくを、いかに味わい深め、人生に生かしていけるのかを、読者とともに見つめる場としたいと思います。
現代の日本では、宗教は衰退の一途をたどるものと見られています。
しかし、孤独や分断が深まる社会において、新たな価値を提供できる可能性も秘めています。
本誌が、宗教や精神文化にまつわる問いに向き合い、「これから」を考える一助となれば幸いです。
概要
『え』創刊号
・形態:デジタル版/紙版(A5判)※紙版は不定期発行
・頁数:64頁
・配布場所:
デジタル版:書店「ちえうみ」読み放題会員限定で配信
紙版:となりまち本の市(2025/11/9)、文学フリマ東京41(2025/11/23)にて特別配布予定
・刊行頻度:不定期(年2~3回を予定)
※拡販品のため、社内での配布はございません。ご了承ください。
目次
特集 宗教、これから
インタビュー 新しい酒は新しい革袋に――いま〈宗教〉に期待されること/奥井智之(社会学者/亜細亜大学経済学部教授)
寄稿 なくしたまま、今日も出会うために /蒼石盆太郎(僧侶・作家)
寄稿 慈悲と縁起が息づくサードプレイスとしてのお寺/井出悦郎(一般社団法人お寺の未来 代表理事/寺院経営コンサルタント)
ちえうみ新刊合評
おすすめの一冊
漫画 オニカッパ 第0「7月のある夜、僕たちは京都の祇園祭にいた。」/たかくらかずき
書評 気晴らしとしての宗教?『魔法少女はなぜ変身するのか ポップカルチャーのなかの宗教』/てらまっと
書評 ちえうみ書評委員『スピリチュアリズムの時代 1847-1903』/碧海寿広
ちえうみ映画部
QOS(クオリティ・オブ・スリープ)~眠る前のひととき~/TAICHI/たいち
自己とは何か?―― 仏道をならふといふは、自己をならふなり/森政弘
短編小説 ゆきみちをゆく/三野恵
PRESSRELEASE:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000147787.html

