出版部 児童書編集

K.N 1994年 入社

本に命を吹き込むには多くの方の協力が必要

--入社のきっかけ、入社して感じたことを教えてください。

児童書の編集者を担当しています。大学で児童文学を専攻して、児童書に関わりたいという思いがありました。ただ、私たちの年代は就職氷河期と言われ始めた時代で就職活動は苦労していましたね。印刷会社から内定をもらったのでそのまま入社しようと考えていましたが、自分が本当にやりたかったことはこれだったのだろうかと。その時、友達から紹介されたこの会社を受けて内定を頂くことができました。

編集者は何をするのか分からないまま入社したので、配属はされたけどやれるのかなという緊張感はありました。気付きは毎日のようにあって、いつも新鮮な気持ちでしたよ。特に本が一冊出来るのに膨大な時間と多くの人の協力や手間がかかることには驚きました。

この会社が他社と違うところは、絵本・読み物・ノンフィクション等、色んなジャンルの制作をどの人も担当することです。一般的な出版社は部署が分かれていて担当が決まっていることが多いんです。うちは何でも作ることができますね。自分が世の中に届けたいと思った企画を自由に組めるのは良いところだと思います。

児童書は出版社や編集者がとても少ない小さな分野です。作家さんも少なくて他社と取り合いになるんですよね。喫茶店とかで打合せしていて次の予定があるからと言われて見送ろうとしたら隣のテーブルだったり。そんなことが割とよくありますね。

限られた時間でも家庭と両立して働くことができた

----家庭と仕事の両立についてお聞きしたいです。

子どもが生まれる前は残業や休日出勤をすることもありましたが、子どもができた途端にそのようなことが出来なくなりました。早く帰ってご飯を作らないといけないし、土日は子どもの面倒を見ないといけないし。環境が大きく変わりましたね。

周りが優しく、突発的な問題が起こるというのを前提として気遣ってくれるのは助かります。ただ、甘えてばかりではいけないので、出来る限りの事はやっていました。

うちの部署には小さいお子さんがいる男性社員も在籍していますが、奥さんと分担して子育てしていてすぐ帰ることもあるので、みんなお互いさまという意識があると思います。性別関係なく育児ができるのはこの会社の魅力ですね。社内の制度うんぬんよりも、社員一人一人の気持ちが今の働きやすさに繋がっているのだと思います。

子どもと夫が胃腸風邪に感染した時は、治ったと思ったら再度感染するという事態で家の中が一カ月ほど回らなくなりましたが、会社や人に頼れるのは本当に助かりました。「仕事がしたいけど、子育てが理由で諦めるの」というはもったいないですね。

読者を楽しませるにはまず自分が楽しむこと

--児童書の編集者に必要なものは何でしょうか?

作家さんも画家さんも子どもみたいに好奇心旺盛な人が多いので、編集者も何にでもアンテナを張っている人が向いていますね。湧き出てくるアイデアや、やろうとしている事を一緒に楽しむことがとても大事です。

後はコミュニケーション能力ですね。本当に自由な人が多いし、そんな人たちが出す作品だからこそ子どもは面白がるんですよ。子どもが喜ぶものを編集者がこれはおかしいと決めつけると良い本を作ることは出来ません。自分の意見に凝り固まっているとダメなんです。私は子どもがいるので、制作途中の本を見せて意見をもらうことが多いですが、見ている部分が全然違っていて驚きますね。これが良いなと思うと飛びつけるようなフットワークの軽い人が適していると思います。真面目な人でも「楽しむ」ことが大事です。

この作家さんが好きだとか、子どもや児童書が好きだとかいうことは編集者になる時点ではそれほど重要ではないと思います。後からいくらでも勉強できますよ。

他の社員インタビューを見る